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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第4章 すれ違い




「陽奈子、その紙袋はなんだ?」

しまった…大事に持ちすぎて、本人に丸見えの状態で持ってきてしまった。

「…え、っとー…その、この間ちゃんとしたプレゼント…あげられなかったから、気に入ってくれるといいんだけど…」

この場を回避する、言い訳が思い付かずに正直に言って杏寿郎にプレゼントを渡す。

「よ、よもや!!ありがとう!とても嬉しいぞ!開けてもいいか?」

「…うん。」

中身が気に入ってくれるか少し不安に思いながら、私の横で「何が入っているのだ!?」と、目を輝かせている杏寿郎を見た。


「これは!?陽奈子、こんな高そうなものいいのか!?」

「いつもお世話になってるし、そのお礼も予て…杏寿郎のお財布、ボロボロだったでしょ?」


ソファを買いに出掛けたときに、杏寿郎のお財布がボロボロだったことを思い出した。

「…こういうものって、多分……か、彼女とか…そゆ人があげるものだと思うんだけど、これしか思い付かなくて…」

「…か、かのっ!?!?よもや…いや、ありがとう!陽奈子から貰ったのだ!何でも嬉しいぞ!大切にする」

喜んでもらえてよかった。

そんな私達にヤジを飛ばすように宇随さんが声をかける

「おーい!お前ら二人で盛り上がんなよ!!俺らもいんだからよっ!」

「べ、別に盛り上がってなどないぞ!?俺は…」

「はいはい、わかったわかった。おし、今日は遅くなったけど、煉獄の誕生祝いだ!煉獄、誕生日おめでとー!!」

宇随さんの「おめでとー!!」の声にみんな一斉に祝福の声をあげる。

「うむ、皆ありがとう!21歳の誕生日を迎えられたのも、皆のお陰だ!これからもよろしく頼む!」


杏寿郎らしい、主役の挨拶だ。



みんなで乾杯してから、玄弥くんが料理を運んでくる。


「あ、玄弥くんありがとう!結構頼んだから、私も手伝うよ!」

そう言って、義勇さんが作った料理を運ぶのを手伝う。

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