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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第4章 すれ違い




それから数日が経った。

今日からフラム2号店の仕事に入ることになった。



「じゃ、そんな感じの段取りでよろしくお願いします!」

宇随が皆に指示を出す。

俺たちの会社の他にも、下請けで何人か来ていた。


「煉獄、今日胡蝶達も少し覗きに来るってよ。」

「…そ、そうか。」


未だにこの間のことを引きずっていた。
俺らしくない…

不死川にも、陽奈子にもあの日のことを聞けずにいた。

「…はぁー、ったく、しっかりしろよ!」

バシッ

「…っ!」

宇随に背中を叩かれ、渇を入れられる。

「まだ、あいつが好きなやつは、はっきりと分かってねーんだ(お前だけどな)。お前にもまだまだチャンスはある」

「…う、うむ!そうだな!ありがとう宇随、やはり持つべきものは友だな!」


気持ちを切り替え、仕事に戻る。





暫くすると、宇随に案内され陽奈子達がやってきた。


「すみません、宇随さん。お仕事中なのにお邪魔してしまって…あ、これ。皆さんで召し上がって下さい」

そう言って胡蝶は宇随に紙袋を渡していた。

「おー、わりーな!おーい、そろそろ休憩するぞ!」



「杏寿郎、お疲れ様!はい、どうぞ!」

そう言って紙袋の中身を渡してくれた。
そのまま他の人にも配って歩く。

俺の大好きな笑顔を見せながら…
どうしてだろう、他人に陽奈子が笑いかけるのがとても…もやもやして仕方がない…


「はい、宇随さんもどうぞ。」

「おう、ありがとよ!あ、陽奈子、その辺気を付けろよ、コードがあるから!」

宇随がそう言うのと同時に…

「えっ?…!お、っととと!」

陽奈子がコードに引っ掛かりよろける。


ガタガタっ

その拍子にコードが木材に絡まり、立て掛けていた木材が倒れ始める。


「む、危ない!!」




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