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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第4章 すれ違い



~夢主side~


家に帰ってから、義勇さんからもらったメモに目を通す。

細かくこれはこうして、とか、書いてあるからすごく分かりやすい。


目を通していくと、下の方でぴたっと視線が止まる。


「(あ、これ…)」

そこに書いてあったのは

"フレンチトースト"


この間杏寿郎の誕生日に即席でつくってあげたものだ。

はじめて食べたそれを「また食べたい」と言ってくれたのを思い出す。



杏寿郎が美味しそうに食べていた顔を思い出すと「お客さんにも食べてもらって笑顔になってもらいたいな~、杏寿郎みたいに…」と考え始めた。


「…うん!よし、新メニューはこれに決めた!明日にでも義勇さんに相談しよう!」



義勇さんからもらったメモに赤ペンで丸をつけ、自分なりにどんなものにしようかと紙を取り出し書き始めた



しばらく集中して書いていると、電話が鳴った。

「珍しいな、誰だろう?」

と画面を見て着信名にびくっとしてしまう


「…は、はい……」

恐る恐る電話に出ると

『…ぉ、おぅ。昨日は助かった、ありがとよォ』

電話の相手は不死川さん
あまりの珍しさに若干警戒してしまう。

「い、いえ!おはぎちゃんどうですか?」

『あんまり変わらねェけど、元気には元気だァ』

「そっか、よかったです!」

会話が…つ、続かない!!
そう、困ってると不死川さんが話してきた

『…あ、あのよォ…お前、来週の土曜って…休みか?』

「…え…?ら、来週の土曜は…」

手帳に挟んであるシフト表をチェックすると

「あ、オフです!」

『…そ、そうかァ…その、なんだ……』

もごもごと話しづらそうにしている不死川さん

「何かあるんですか?」

そう聞くと

『…そ、その…お前、甘いもん好きだろォ?…土曜日に和菓子のバイキングやってるとこ…行かねェか?』

「…え、えぇ!?」

突然の誘いに驚く。

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