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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第4章 すれ違い



~煉獄side~

夜の日課になりつつある、ランニングをしていると富岡を見かけた。

「富岡!珍しいな、こんなところで会うなんて!」

話かけると、少し眉間にシワをよせ

「何か用か?」

と罰が悪そうに返してくる。

「いや、用は特にないが富岡とこの時間に会うのは珍しいと思ってな!」

「陽奈子を駅まで送って来た帰りだ。」

そう言うと先に行ってしまう

「…陽奈子…を?ど、どういうことだ!?」

なぜこの時間に富岡と一緒なのか気になり、先を歩く富岡を追いかけて問いかける。

「お前は聞いていないのか?」

「む!?何をだ!?」

「あいつが新店舗の新しいメニュー開発を頼まれていることをだ。」

何も知らない情報に固まってしまう。

「む、むぅ…何も聞かされてはいない…そ、そんな大役を任されたのだな、すごいな陽奈子は!」

「そうだな。あいつは昔から人一倍努力家だ。それを周りが評価したのだろう。任されて当然だろうな」

陽奈子を昔から知っている富岡にもやもやしてしまう。

「うむ!俺もよく見ているが、そうやって努力して頑張っている姿はすごく素敵だ!…そして、すごく可愛いと思ってしまう…」

最後の方になると恥ずかしくなり、声が小さくなってしまう

すると富岡が目を見開く。

「…今、何て…?」

「い、いや!なんでもないぞ!では、俺はこれで失礼する!!」



思わず口に出してしまったと、誤魔化すようにその場をあとにした。

富岡がその場に立ち尽くしていることが分からずに…



「(…そうか…煉獄は…)」


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