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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第4章 すれ違い




一番頼れるお兄ちゃんの元へ。


「…なんで俺なんだ。」

「お願い義勇さん!メニュー開発なんてやったことないし、義勇さんならお店してるから知識豊富でしょ?それに家だと必要な器材とか揃ってないし…前みたいにここかしてください!」

と頭を下げる。

「…はぁ。しょうがない。別に手伝ってやってもいいが、条件がある」

「ありがとう義勇さん!…条件?」

承諾してくれたことに感謝し、その条件が何かを聞く。

「この山積みのコースターに店の判子を押すことと、そこの袋に大量に入っている割り箸を箸入れに入れる作業だ。」

目の前には山積みの無地のコースター。
カウンターの下には袋に入った大量の割り箸。

「うわ…すごい量じゃん。なんで私に?だって玄弥くんいるじゃん。」

こういう単純作業は苦手だ。

「条件が飲めないなら、メニュー開発の話はなしだ。それに今日は定休日だから玄哉は来ない。」

「そ、それは困ります!やります、やりますよ!やらせていただきますっ!もー、意地悪だな義勇さんはっ!!」

そう言うと少し微笑んで「黙ってやれ」と言った



作業をしているとつい、睡魔が…

うと…
うと、うと………

「寝るな」

と後ろから頭を叩かれる。

「ね、寝てません!!」

「これでも飲んでいろ」

コーヒーを出してくれた。なんだかんだ言って義勇さんはすごく優しい。







「……お、終わったーーーー!!!」

最後のひとつに箸を入れ終わり、万歳をしながら叫ぶ。

「いちいち大きい声を出すな、戯け者。」

「…すみません。終わったのこっちでいい?」

そう言うとカウンターにあげる。

「あぁ、助かった。ありがとう」

厨房を覗き込むと何やら仕込み中のようだ。
生姜と醤油の香ばしい、いい匂いが鼻をくすぐる。

「うーん、いい匂い!!明日の仕込み?」

そう聞くと、義勇さんは無言で私の目の前にそれを出す。

「え?」

「もう夕飯の時間はとっくに過ぎているぞ、食べていけ。」

時計をみると20時になるところだった。

「もうこんな時間!?ご、ごめん気付かなくて…」

「…別にお前のために作ったわけではない。材料が余っていただけだ。」

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