第4章 すれ違い
恐る恐る聞くと
「…お、おー…こいつの買い物頼んだんだよォ。"一人にするの心配だと思うから"つって。」
「…!そ、そうか…!!それは、よかったっ!!」
よもや良からぬことになってるのではと心配したが、陽奈子の優しい一面を見れたことで安心した。
「?何がいいのか知らねェけど、この事は宇随には言うなよォ?あいつに知られると面倒くさいからよォ」
「うむ!黙っておこう!」
それから少し不死川の家でうちあわせの説明をして、家路に向かう。
陽奈子の部屋には明かりがついていた。
「(何かあったんだろうが、今日は触れないでいた方がよさそうだな…)」
そう思いながら、また歩き出した。
~夢主side~
家に入り、ドアを閉めるとその場にしゃがみこむ。
「はぁー…もうあのタイミングとか…」
先程のやり取りを思い出しながら少し素っ気ない態度をとってしまったのでは?と少し心配になる
「(こんなんじゃ、次会った時どう顔を会わせていいかわかんないよ…)」
ドキドキが未だ収まらないので、気持ちを紛らわせるためにお風呂にでも入ろうと、靴を脱ぎ支度を始めた