• テキストサイズ

し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第4章 すれ違い



「まだオープンは未定ですが、この設計図で話を進めて行きたいと思います。多少手を加え無くてはいけない所もあるので、そこは煉獄さん達にお願いしました!」

杏寿郎の名前が出ると、ドキッとしてしまう。

「そ、そうなんだ…」


あれから杏寿郎とは一回も会ってない。
メールでやり取りする程度だし、お互い時間も合わないでいたのだ。


「…そう言えば、今日煉獄さん達がお店にくるそうですよ?」

そうしのぶちゃんが言うと、つい嬉しくなってしまう

「え、そうなの?!お昼かな?」

「そうですね、2号店のお話も兼ねて来るそうです」

杏寿郎に会えると思うと、自然と頬が熱くなった。


「(…あらあら、陽奈子さんもやっと自分の気持ちに気付いたようですね。)」

熱くなった頬を両手で覆っていると、しのぶちゃんと目が合う

「どうしました?(わかりやすいですね)」

「な、なんでもない!あ、そろそろお店の準備をしないとね」

そう誤魔化すようにオープン準備を始めた。





仕事中、時計を頻繁に見て時間を気にしてしまう…
いつ杏寿郎が来るか、ドキドキしてしまって仕事が手につかない。

「(いやいやいや!!ダメダメ!集中しなきゃ!)」

そう思っているとドアベルがなる。

杏寿郎かな?と入り口を見るとそこには宇随さん、しかいない…

「あら、宇随さん。いらっしゃいませ、煉獄さんはご一緒ではないのですか?」

「おぅ、あの物件のことで他の業者と打ち合わせだ。ホントは不死川がいく予定だったんだけどな」


不死川さんの名前が出て、朝のことを思い出す。


「(杏寿郎来ないんだ…仕方ないよね…)」

宇随さんが私を見つけてすぐに声をかけてくる

「おー!陽奈子!この間はいいの、見つかったか?」

「あ、はい。お陰様で!あ、車を貸していただいてありがとうございました!」

ぺこりとお辞儀すると「礼なんていい、こっちはいいもの見せてもらったしな!」と言っていた

「あ、あの…杏寿郎は、これから…来ますか?」

少しでもいいから会いたくて宇随さんに聞いてみる

宇随さんは少しきょとんとすると、何かを察したようにニヤニヤし始めた

/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp