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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第3章 優しさに触れて



杏寿郎は「うまい!うまい!」とご飯をもりもり食べてくれる。

「そんなに喜んでもらえて、嬉しいよ!」

「うむ!毎日でも食べたいな!陽奈子は料理が上手いな。」

急な発言に思わずお茶を吹きそうになる。

「…っ!そ、そそそう?!ありがと…(毎日って…)」



それから話をしながらおいしくご飯を食べた。

食べ終わった食器を下げ、洗い物をしようとすると杏寿郎が「俺も手伝う!」と来てくれたけど断る。

手伝ってくれるのはありがたいけど、私がドキドキしちゃってお皿割っちゃいそうだし…

渋々、買ってきたソファに座り頬杖をつきながら、こちらをじっと見つめてくる

「(うぅ、あんまり見ないでほしい…やりづらい…)」

そう思っていると、杏寿郎が口を開く。

「そういえば陽奈子の誕生日はいつなんだ?」

「…っ!えと、8月…」

急に話し掛けられたのでお皿を落としそうになった

「そうか、8月か!夏生まれなんだな!陽奈子のイメージにぴったり合う季節だ。」

「そう?ありがとう。そう言う杏寿郎はいつなの?」

そう聞くとテレビ台に置いているカレンダーに目をやる。

「む。今日だな。」

「そっかそっか、今日なんだね!…え、えぇっ!?今日なの!?」

あまりの出来事に大声を出してしまう。

「う、うむ。すっかり忘れていたな。」

「誕生日なのに、買い物にも付き合ってくれてごめん!ななんか!何か今出来るプレゼントはっ…!!」

そんな大事なこと忘れるなんて、と思いながら私に今出来るお祝いの仕方はと考えていると…

「逆に今日が誕生日で良かったかもしれない。陽奈子とこうして1日一緒にいれた」

「(そ、それは…どういう意味…?期待、しちゃってもいいのかな…?)」

真面目な顔して言うから変な期待をしてしまう。

「そ、それはいいの、かな?うーん…あ!!ある!あるよ!私に今出来るお祝いの仕方!」

「そんなに気を使わなくていいぞ?」

そう杏寿郎は言うけど、私の気が収まらない。
好きな人の誕生日を祝わないなんてそんなことできない!

「いいえ!やらせていただきます!ごめん、少し待ってて?」

そう言うと冷蔵庫から材料を出す

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