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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第3章 優しさに触れて



~夢主side~


宇随さん達と別れて、ソファ選びに戻る。
結局、私は最後に見たソファにすることにした。

店員さんに声をかけ、お会計を済ませる

「では、受け取り口にお持ちしますので、30分後程経ちましたら受け取り口にお越しください。」

店員さんにそう言われ、時間が少しあるので杏寿郎に「お茶でも飲んで待ってようか?」と持ち掛ける。

「うむ。少し休むとしよう。確か1階に休憩スペースがあったな?そこで何か飲もう」

「うん。さすがに広いから少し疲れたね、楽しかったけど!」

下に降りて自販機の前へ

「杏寿郎は何がいい?」

と、財布を取り出す。

「いや、ここは俺が出そう」

と、杏寿郎も財布を出してくる。

「いやいや!ダメだよ!!車出してもらったお礼だから!こんなで申し訳ないけどさ。」

せめてものお礼と言って、何とか杏寿郎には引いてもらう。あまり納得のいってない顔をしていたけど、押しきった。

「陽奈子は本当に頑固だな。そう強く言われては折れてしまうな!」

「昔から頑固だったんだよね。無駄に…こうと決めたら絶対に曲げなかったもん!」

昔からの私の性格は周りからもよく言われる程頑固者。それで友達と喧嘩になることも結構あったっけ…

「そういえば、さっき。」

私が杏寿郎に問い掛ける。

「あの…えっと、む、胸。見たでしょ?」

杏寿郎が真っ赤になり慌てる。

「!!いや、見て…ないと言ったら嘘になるが、見るつもりはなかったのだ!すまん!」

少し目を細目ながら杏寿郎を見る

「…エッチ。」

「よ、よもっ!!本当にすまない!!」

全力で頭を下げる杏寿郎。

「…ふふ。冗談だよ!別に怒ってない。」

すると、少しほっとしたようにため息をついた。

「…はぁー、頼むからやめてくれ…(嫌われてしまったかと…)」

「ごめん、ごめん!つい意地悪したくなっちゃって。あ、この傷ね…」

手を胸に当てて、ここにある傷だよと強調する。

「火傷の後なの。」

「…そ、うなのか…?」

杏寿郎は火傷をした理由を聞いてもいいのだろうか?と少し不安そうな顔をしている。

「…ふ、ふふ。あははっ!!もー、そんなに真剣な顔しないでよー!」

「よ、よもや!なぜ笑うのだ!?」

少し顔を赤くして、杏寿郎は立ち上がる。



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