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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第3章 優しさに触れて



「(うわー、なんかドキドキするよー!!)あ、空いてて、よかったね?」

「うむ!ちょうどよかったな!出入り口から近い」

車を降りてお店へ入る。

中は本当に広くて丸1日じゃ見切れないほど、商品が並んでいる。

「うむ、ソファは2階だな!こっちだ陽奈子。」

エスコートしてくれる杏寿郎。
なんだかホントにデートみたい…

2回に着くと、2度目の驚き。

「うわぁー!すごいいっぱいあるね!あ、これいいかも!」

エスカレーターを降りたとこで早くも目ぼしいものを見つける。

「うむ、一人暮らしにはちょうど良さそうだな!何色がいいんだ?」

「うーん…特に色は決めてないんだけど…派手じゃなきゃいいかな?」

そう言いながら他のも見てまわる。


陽奈子はソファに座ったり寝そべる真似をしてみたり、自分の部屋に合うソファを探す。

「あ、これもいいなー!」

座ると程よく反発が合ってしっくりくる。

「杏寿郎も!ほら、座ってみて!」

ポンポンっ
ソファに座るよう、手で合図すると「…む、うむ。」と少し遠慮がちに隣に座る。

「ね?いい感じにしっくりこない?これにしよっかなー?」

なんて言ってるとお店の人が声をかけてくる

「そちらの商品、大変人気の商品なんですよ!特に若いカップルの方々に!お二人で座るにはちょうどいい大きさですしね?どうです?こう、目の前にテレビがあって、お二人で映画をご覧になってる感覚で座ってみては?」

と、ニコニコの営業スマイルで話しかける。
いや、カップル…ではないんだけど…
周りから見たらそんな風に見えるのかな、私達って?
杏寿郎は嫌じゃないかな…


「う、うむ!!二人で座るには申し分ない!!」

「(いや、否定しないの!?)ちょ、杏寿郎!」

恥ずかしさでいっぱいになり、店員さんから逃げるようにその場を後にした。


「ごめん、引っ張っちゃって!」

「(陽奈子は恋人同士に思われるのが嫌だったのだろうか…)大丈夫だ!」


ふぅ、っと一息つき目の前のソファに目をやる。

「お!?これもいいなー!」

背もたれの後ろに周り、座面を手で押してみる

顔をあげて杏寿郎に「これも座り心地よさそうだよー!」と言うと、咄嗟に目を反らしてしまった。



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