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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第3章 優しさに触れて



~夢主side~

「小雨だけど、雨はやだねー。折角のお出掛けなのに…」

「うむ。それは仕方がない。誰も天気には逆らえないからな!」

道中他愛もない話で盛り上がる。
少しドキドキしてるのはなんでだろう?さっき走ったから…?

そう思いながら運転する杏寿郎を見る。

「(うわぁ、初めて運転してる杏寿郎みたけど、大人って感じするー!)…かっこいいね。」

杏寿郎がカッと目を見開いてこちらを勢いよく見る

「なっ!」

「え、杏寿郎!前見て、前!!」

「す、すまん!だが、陽奈子が変なことを言うからだろう!?」

少し顔が赤く見えるのは気のせいかな?
さすがに女の子にかっこいいなんて言われたら照れちゃうか。


「ごめん、でも本当にかっこいいよ?車を運転してる男の人ってなんかかっこよく見えるじゃん?あ、もちろん運転してなくても杏寿郎はかっこいいよ!」

「…よ、よもや!(それは真に受けていいのか?!)」

「そういえば、この車はどうしたの?」

「宇随にお願いして、会社の車を借りたのだ。少し汚れているかも知れない、すまん。」

そう言って謝る杏寿郎。

「え?!いや、全然きれいだよ!?汚れてても私気にしないし!」

「だが、服が汚れてしまうだろ?」

気遣ってくれてるのか、なんだか逆に申し訳なくなる。

「いや、なんかごめんね?色々…」

「俺は気にしていない!陽奈子と出掛けられて嬉しいからな!」

それは友達としてだろうか?それとも異性として意識して…
いや、そんな分けないか。誰にでも優しい杏寿郎だもんね。

「そ、そか。ありがとう。宇随さんにもお礼言わなくちゃ」



しばらくすると目的地に着く。

「ここだな!俺は初めて来るんだが、陽奈子は来たことあるのか?」

「ううん!私も初めてなんだ。ネットでみたけど、ここ広いよね!いっぱい揃ってそうだね!」

移動中にどこの家具屋に行くか話していて、検索してここが一番良さそうだったのでここに決めたのだ。


車を停めるために空きスペースを探すと…

「あ、あそこ空いてる!」

杏寿郎は「うむ!そこに停めよう!」と言うと車をバックで駐車する

左手が私の背もたれに置かれると、ドキッとする
そのまま杏寿郎が私の方に顔を向けると、目線は左後ろを見ながら車を停める。



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