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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第3章 優しさに触れて



~煉獄side~

時間より早く着いてしまった…

邪魔にならないように端に寄せて車を停める。

昨日は緊張と楽しみでほとんど眠れなかった。

そういえば、陽奈子の私服は改めて見るのは初めてだな…
前の歓迎会の時は、ほぼ制服みたいなものだったし…
どんな格好をしてくるのだろうか?
そうだ、着いたと連絡を入れるべきだろうか…

そんなことを考えていると、バックミラー越しに可愛らしい彼女が歩いてくるのが見えた。


「!!」

急いでドアを開けて陽奈子を出迎える。

「陽奈子!こっちだ!」

そう名前を呼ぶと、嬉しそうに微笑みながらパタパタと小走りで近付いてくる。

あぁ!なんて可愛らしいのだろうか!

このまま受け止めて抱き締めたい気持ちを抑え、助手席に乗るよう促す。

「おはよう!お迎えありがとう!待ったかな?」

そう言いながらシートベルトを締める。

「いや、俺もついさっき着いたところだ。連絡を入れるべきだったか?」

「ううん!大丈夫!あ、れ?」

陽奈子が急に驚いた顔をする。

「どうした?」

「いや、だって…ほら!見て!」

そう言うと指を自分と俺に交互に指す。

見ると私服がすごく似ていた。

「ペアルックみたいだねー!本当に偶然!すごいね私達、以心伝心って感じ?ふふふー」

とても嬉しそうに話す陽奈子にこっちも連れて笑ってしまう。



*陽奈子の私服は刺繍が施してある白のロンTに薄手のオレンジっぽいカーデ、ボトムスはデニムのワイドパンツでシャツをイン、くつはスニーカー。

*煉獄さんの私服は白のロンTに薄手のオレンジっぽいカーデ、ボトムスは少しゆったりめのデニム、くつはスニーカー。


「こんなこともあるんだな。俺達は似ているのかも知れんな!さて、行くとしよう!」

「しゅっぱーつ!」

子供っぽく陽奈子が言うと、アクセルを踏み込み車を走らせる。

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