第20章 しんあい *
* * *
~煉獄side~
久しぶりの感覚に抑えることが出来そうになかった。
陽奈子との口付けで、この先へと身体が疼いてしまう。
そうしてしまったのは俺自身だが、陽奈子もそうしたいと思ってくれたのか、表情が変わって見えた。
「なかなかこういう時間も取れなかったからな…どうだろうか?この先を…してもいいか?勿論、君がまだそういう気分ではなければここで止めておくが」
「もう…聞かなくても…分かってるくせに」
「君の口からきちんと聞きたいところだな。どうだろうか?」
再び問い掛けると、パーカーをきゅっと握り締め見上げるように俺を見つめてくる。
「したい…です…っんん!?」
欲しかった言葉を口にされると両頬を掴み、荒く口付ける。
「んんっ…はぁ、杏寿郎…」
「はっ…陽奈子…っ、ずっとこうしたかった」
「…待たせて、ごめんね…?久しぶりだから、お手柔らかにお願いします…」
「それは…どうだろうか?難しい願いだな…」
あちこちに口付け、首筋にガブリッと噛みつけば小さく声が漏れる。その首筋に下を這わせつつ、服の中へと手を入れると以前よりも大きさも重みも増した胸に触れる。
「ぁっ…杏、寿郎…その、優しく…」
「極力…自制はするが…今は、俺だけの陽奈子だろう?ここも…」
服と下着を一気にずらすと、大きくなった胸がプルリッと揺れて顔を出す。既にぷっくりとした"先端"を優しく唇で食む。
「んぁぁっ…ふっ、あぁっ」
軽くリップ音を立てて吸うと、甘くて少しトロリとしたものが口内に広がる。
「…母乳とは、こんな味だったか?」
「やだ、もうっ!ちょっと変態っ!」
「変態とは失礼な言い様だな。だが確かに…この母乳はあの子達の物だからな。俺が口にしていいものでもないな…」
胸への愛撫はこれ以上してはいけないと、少し残念に思いながら胸下や腹回りに何度もキスを落とす。
肋骨の辺り、ヘソ回り…パジャマのスボンをぐぃっと下げるとヘソの下辺りを舌先でツツッとなぞる。