第19章 誓いと常夏の島 *
「折角、新婚旅行なんだし…それに、杏寿郎との子…欲しいなって思っちゃって」
「陽奈子…」
「すぐにって話じゃなかったけど、この間の杏寿郎見てたら、なんだか色々想像しちゃって…」
この間。陽奈子が言っているのは少し前の事だ。宇髄の家に遊びに行った時、子供を抱かせてもらった事があった。
少しグズっていた時だったから更にグズらせてしまうと思っていたのだが、俺があやすとフニャリと笑ったのだ。
その時に陽奈子は、俺達2人の子の事を想像したのだろう。
「本当に、いいのか?」
「うん、…それとね?正直に言うと結婚してるのに、まだ隔てるものがあるのって、なんだか寂しい気持ちが少しあって…だから、今日からは付けないで欲しいの」
避妊具を俺の手からそっと、取り上げて荷物の中に戻す。
「君がそんな事を思っていたなんて…気付けなくてすまなかった。」
「うぅん。ゆくゆくはって話をお互いしてたし、それは仕方ないよ。これからは直で杏寿郎を感じたい…」
その台詞に一気に理性が崩されて、唇を押し付ける。深く、何度も何度も角度を変えて、舌を絡ませ合う。
ズボンと下着を下ろすと"先端"を陽奈子の"密口"に宛がう。
くちゅ
「来て、杏寿郎…」
「陽奈子っ!」
小さく笑うその表情にぞくりと身体が震える。
一気に推し進めるとすぐに陽奈子の"なか"がぎゅっと締まり、達してしまった。
「あぁぁっ!!」
「っ、もう、達したのか?だが、まだだ…」
「あっん!さっき…寸止めされ、たか、らぁっ!今はっ」
締め付けてくる"なか"を何度も行き来する。その度にきゅっと締まって、久しぶりの快楽にすぐに溺れてしまいそうになった。
持っていた片足を更にぐっと持ち上げ、深く挿入すると、またきゅうきゅうと締め付けてくる。
「はっ、陽奈子っ、」
「きょ、じゅろっ!あぁんっ、また、きちゃっ!」
ギュッと爪を立てて肩に掴まる陽奈子はまた絶頂を迎えそうだ。それに答えるように律動を繰り返す。
「ぅっ、…陽奈子、一緒にっ、うぁっ!」
「う、んっ…あぁぁっ!!」
締め付けと共に、最奥で思い切り吐精した。