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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第17章 海と夏祭り *




~煉獄side~


ゲームが終わると各々休憩を取る。
丁度飲み物を切らしてしまったから、じゃんけんで買い出し組みを決める。


見事に俺と陽奈子が負けてしまった。
いや、俺は陽奈子と一緒なら嬉しいが。


「んじゃ、負け組!よろしくな~♪」

「うぅ…ここでも負けるのね…じゃ、行ってきます…」


そうして飲み物の買い出しに出る。
少し歩いて、皆が見えなくなるとそっと陽奈子の手を握る。


「人も多い。こうしておけばはぐれないで済むだろう?勿論、それは口実だがな!」

「ふふっ、もう。繋ぎたいなら素直にそう言えばいいのに」


そう言いながら、陽奈子は嬉しそうに笑っている。
海の家はかなり込み合っていて、なかなか飲み物を調達するには時間がかかりそうだ。


「すごい人だね…あ、そう言えば、離れたところに自販機あったよね?そこで買う?」

「うむ!その方が良さそうだな!」


自販機まで行くと、ほとんど人気はなかった。
陽奈子が皆から頼まれた飲み物を思い出すように、自販機の前で腕組をしている。



これはチャンスなのではないだろうか?
今、正に2人きり。
胡蝶が『楽しみは2人きりの時に』と言っていたが、今がその時だろうか…


「ねぇ杏寿郎、しのぶちゃんは何が…っ!!」


陽奈子が振り向くと、自販機に追い詰めるように両手を付いて逃げ場を塞ぐ。
突然の事で驚いているのか、目を見開いて固まってしまっている。


「きょ、じゅろ?ど、どしたの…?早く行かなきゃ皆ま」
「そんなに早く戻ることはないだろう?折角2人きりになれたんだ。俺の為に買ったという、その水着を見せて欲しいんだが?」


顎をくいっと掴むと、そっとキスを落とす。


「んっ…ちょ、っと!!誰かに見られちゃうかも知れないよ!?」

「別に構わない。それより、返事はどうなんだ?君が見せないと言うのなら…俺は勝手に見るが…」


片手で腰回りに腕を回して後ろから抱き締める。
ラッシュガードのジッパーに人差し指を掛けて、ゆっくりとその指を下ろしていく。
ジジッと音を立てながら指を下ろしていくと、陽奈子らしい可愛いフリルがあしらわれた水着が顔を覗かせる。

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