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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第16章 約束の花と罰ゲーム *




~煉獄side~


マーガレットで作ったそれを陽奈子に差し出すと、幼子のように嬉しそうに笑う。


「うわぁ!花冠だ!!すごいね?こんなのも作れちゃうなんて…」

「俺が幼い頃、よく母上が作ってくれたんだ。千寿郎と俺に作り方を教えてくれてな…忘れていたと思ったが、案外覚えているものだな!」


そう言って陽奈子の頭に作った花冠を被せてやると、また嬉しそうに笑った。


「ありがとう!似合うかな?」

「うむ!よく似合っているぞ。…陽奈子、マーガレットの花言葉は知っているか?」

「花言葉…?うぅ~ん、わかんないや…」


そう首を傾げている陽奈子の頬に手を添えて、その瞳を見つめる。


「マーガレットの花言葉は『真実の愛、信頼』だ。」

「真実の、愛…と、信頼?」

「あぁ。君を不安にさせてしまったあの時、俺は君への想いを伝えきれていないと思った。だから、形にして伝えたい、君への愛は真実だと」


そう伝えると陽奈子の瞳は大きく揺れる。


「それと…左手を貸してくれるか?」


陽奈子の小さな左手にそっと触れると、側にあったシロツメクサを1本摘む。
それを薬指に絡めてやる。


「シロツメクサの花言葉は『約束』だ。君をこれからも愛し続けると約束しよう。どんなことがあっても、俺の気持ちはこれからも変わらないと!」

「杏寿郎っ…ありがとう、嬉しい…」


陽奈子の瞳がまた大きく揺れる。
再び頬を包み込むとそっと唇を重ねた。


「ふふっ、誰かに見られちゃったかもね?」

「珍しいな、いつもなら恥ずかしがるところだが…」

「今のはいーのっ!嬉しかったから」


そう笑い合って、互いを抱き締め合う。
幸せを感じて…





暫く辺りを散策すると、寝転ぶに良さそうな場所があった。
そこに腰を下ろして、2人で寝転ぶ。


「はぁ~!気持ちいいね…」

「あぁ、そうだな。陽奈子、一つ俺の願いを聞き入れてはくれないか?」


起き上がって「なあに?」と不思議そうにこちらを見つめる。


「膝枕をして欲しい。いいか?」


そう言うと少し頬を染めながら、こくりと頷く。
柔らかい太股に頭を預け、下から陽奈子を見上げる。

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