• テキストサイズ

し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第15章 衝突




~夢主side~


今日はフラムでお仕事。
お店に入ると爽やかな挨拶が聞こえてくる。


「おはよう、陽奈子ちゃん!早いね?」

「村田くん、おはよう!早くないよ?いつも通り。村田くんが来るの早いんだよ。」

「新入りだからね!早く来るのは当たり前でしょ?」


そう言って首を傾げると、サラリと黒髪が揺れる。

この人は村田くん。
最近フラムに入った新入りさんだ。
歳が同じで、村田くんも自分のお店を持つ夢があってすぐに意気投合して、今は私が村田くんの指導係をしていた。



いつも通りお店の準備をしていると、村田くんが話し掛けてきた。何か分からないことでもあったのか、と振り返ると…


「陽奈子ちゃん…何かあった?」

「え…?い、いつも通りだよ?」

「そう…?なんかいつもより元気ない気がしたけど…何かあるなら、俺で良ければいつでも聞くから、遠慮なく言ってね!」

「あ、ありがとう。あ、村田くん!そのカトラリーはそっちじゃなくてこっちね?」



平静を装ってたつもりだけど、気付かれてる…?
私ってそんなに顔に出やすいのかな…。









仕事を終えて、帰ろうとすると村田くんが後ろからやって来て、途中まで一緒に帰ることになった。
フラムからアパートまではそんなにかからなくて、家の前に着くと村田くんが驚く。


「え!?陽奈子ちゃんの家ってこんなに近かったの!?」

「あ、うん。元々はフィエルテの方が近かったんだけど、今同棲してるから」


そう言うと更に驚いた顔をする村田くん。


「ど、同棲って…彼氏がいたんだね!知らなかったなー、言ってよ!……それで、その彼氏と…喧嘩でもしたの?」

「け、喧嘩なんて…してないけど。ちょっと、ね…私の方の問題かな?…というか、彼氏いたのってちょっと失礼じゃない!?」

「あ、いや、ごめん!深い意味じゃなくて、驚いただけでっ…ごめんっ!」


頭を深々下げて謝る村田くんについ吹き出してしまった。私が笑うと村田くんは困った顔をして苦笑い。それにまた笑っていると…


「こんなところで何をしている」


急に声を掛けられて声の主を振り返ると、お店の買い出し後なのかいくつか袋を持った義勇さんがいた。


/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp