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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第14章 ふくらみ…ふくらむ。 *




~夢主side~



今日はフィエルテでお仕事。
いつもの通り仕事をしていると見覚えのある3人組が来店した。


「いらっしゃいませ!あれ…この間の?」

「わぁ!いたいた!よかったよぉ~!もうすごく会いたくて何回か来たのにいないから、心配しちゃったよ~!!」


そう言って私を見つけるなり、両手を握ってなんだか嬉しそう。何回も来たと言っているけど、私に何か用があるのか…。


(そう言えば、しのぶちゃんにそんなこと言われてたっけ…黄色い髪の男の子が私に会いたいって何回か来てたって…)


何回か来てくれたみたいだけど、その度に私はフラムかオフだったからなかなか会えなかったみたい。
じーっと私を見つめてたと思ったら、急に何かを思い出したように声を上げた。


「あ、これ!ちょうどタンポポ咲いてたからさっ!君に似合うなって思って!」

「え…あ、ありがとう…」


花束に見立てたタンポポを数本、受け取ると満足げに笑う。すると、後ろから襟足をぐいっと掴まれて、また誠実そうな男の子に怒られている。いつまでもこうしている訳にもいかないから、一旦席に案内してお冷とメニュー表を持っていくと…


「ねぇねぇ!名前教えて?俺はね、善逸!我妻善逸だよ、よろしくね!君の名前は!?」

「えっと…陽奈子です。」

「うはぁ~♡可愛い名前だね!ねぇ、連絡先交換しようよ!ね?いいでしょ!?お願い~!!」

「ごめんなさい…大切な人に心配かけたくないから」


そう言って何度も断ったけど、全然折れてくれなくて…結局根負けしちゃって連絡先を教えてしまった。


(友達としてだし、いいよね?帰ったら杏寿郎に話さなきゃ。また余計な心配をされなきゃいいんだけど…。)






家に帰ると杏寿郎が出迎えてくれた。


「お帰り、陽奈子!お勤めご苦労様。今日はケーキを買ってきたんだ!後で一緒に食べよう!」

「ただいま!ケーキ買って来てくれたの?わぁ、ありがとう!」


鞄の中身のものを出していると、すっかり忘れていたタンポポが入っていることに気が付いた。


(あ…忘れてた。ぐしゃぐしゃになっちゃったかな…?)


袋に入れていたタンポポを取り出して確認すると、大丈夫そうだ。玄関に飾ろうとコップに水を入れて、生けていると杏寿郎がそれに気付いた。


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