第14章 ふくらみ…ふくらむ。 *
「わっ…!杏寿郎…?」
「折角一緒に入っているんだ。このくらい、させてくれ…」
このくらい、と言ったはいいものの…
これはこれで、理性を保つのがなかなか大変だ。
(少しくらい…触れても、いいだろう。)
そっと陽奈子の胸に触れるとぴくりと身体が反応する。
「ひゃぁっ!…ちょっと、どこ触って…」
「すまない、少しだけと思ったんだが…参ったな、もう抑えが利きそうにない」
密着して肌と肌が触れ合えば、陽奈子の温もりに身体が反応してしまう。抑えなくてはと思えば思う程、熱は徐々に下腹部に集まる。
「杏寿郎っ!あ、当たって…」
「君と裸で密着していれば、身体は正直に反応してしまうものだ…」
陽奈子の胸に触れていた手をやわやわと動かすと小さく嬌声が漏れた。拒否することなく、そのまま身を委ねるように俺に寄り掛かってくるということは、つまりこの先を受け入れると言うことだろう。
「んぁっ…ふっ…んんっ」
小振りな可愛い胸を揉んでいると、ふとあることに気付く。
「陽奈子…少し胸が大きくなったか?」
「ふぁっ…わか、んない…けど…」
先程は夢中になりすぎて気付かなかったが、やはり少し大きくなったように感じる。俺の手に収まるちょうどいい大きさが、今は少し厚みが増したように感じる。
「そういえば…綾ちゃんが言ってたけど、好きな人に胸を揉まれると大きくなるって言ってたかな…?」
「…なるほど、それは強ち間違いではなさそうだな」
そう言って両方のふくらみを手のなかでやわやわと揉み拉きながら指先でくるくると円を描くように先端を弄れば、ぷっくりと"突起"が固さを増してくる。
「はぁっ…あっ…んんぅ!」
「俺がなぜ、黙り込んだかわかるか…?」
先程は恥ずかしさで言えなかったが、今ならばきちんと伝えられそうだ。色んな表情を見せてくれる陽奈子に心底惚れている、と。
「ぁっ…うん?…さっき髪洗ってる、ときのっ…?」
刺激に堪えながら、聞いてくる姿も愛おしくて堪らない。もっと苛めてやりたくなる。
先端を爪で引っ掻いたり、指先でぎゅっと摘まんだりを繰り返しながら、話し続ける。