• テキストサイズ

し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第12章 緊張と白銀




「もちろん期限は付けさせてもらうよ。2年それ以上は認めない。その期間で本当にお互いが結婚相手に相応しいか見極めてもらう。異論はあるかな?」

「ありません。ですが…僕は、陽奈子さんと結婚を前提にお付き合いさせて頂いてるつもりです!陽奈子さんは運命の人だと思っています。僕に…初めてのものをたくさんくれます。今まで僕は女性を愛することがよくわかりませんでした。ですがそのことを…この高鳴る感情が何か教えてくれたのは陽奈子さんです。僕はもう他の女性なんて考えられません、生涯愛し貫く人は陽奈子さんただ一人です!」

「杏寿郎…」


気付けば陽奈子の手を握り締めていて、視線を合わせれば頬を赤く染め、その瞳にはうっすら涙が浮かんでいる。
だが、はっと我に返って思い返す。俺は今…とんでもないことを言ってしまったのでは…?


「あら~やっぱりいい男♡プロポーズみたいね!」


嬉しそうなお義母さんの側で、お義父さんは思考が止まっているようだ。
今のは勢いで言いすぎてしまった…と思いながらもこれは本心、撤回するつもりはない。


「ご、ゴホン。あ、ありがとう…杏寿郎くんの本音が聞けてよかったよ。でも…結婚の話は順を追って、でもいいかな?」

「す、すみません…」

「さて…じゃ話もまとまったことだし、一杯やるか!母さん頼むよ。杏寿郎くんは飲めるよね?」


一区切りついたところで、お義父さんが盃を交わそうと準備を頼めば、陽奈子もお義母さんも「昼間から…」と呆れた様子だった。
この後宇髄達と合流の予定だったが、少しくらいなら…


「杏寿郎、無理しなくていいんだからね?」

「うむ!問題ない!それにお義父さんと腹をわって話せる場でもある。少しくらいなら飲んでも大丈夫だ、宇髄達には一言連絡を入れておこう」


この後の話をしていると玄関からバタバタと足音が聞こえて、勢いよく襖が開かれた。


スッパーーーンッ


「姉ちゃん!!!」

「い、郁茉!?ちょっと入るときは声かけな」


がばっ


「姉ちゃんが帰ってくるって聞いて嬉しくて!部活終わって走って帰ってきた!……で、あんたか…姉ちゃんの彼氏は!?」



/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp