第10章 つどい
その声に固まってしまった不死川さん。
次は誰ですか?元カノ?意外と経験人数多いんだなって思っていたら不死川さんが口を開く。
「オイ。お前今変なこと考えただろォ?こいつは宇髄の彼女だァ」
「…あ…そうなんですね…確か宇髄さんって、あのイケメンでしたよね…はじめまして、陽奈子の友達の冨岡綾です」
そう言って挨拶すれば、宇髄さんの彼女さんがペコリとお辞儀してくれた。
「こちらこそはじめまして!そうイケメンの彼女です笑 なんてね!私はまきをです。陽奈子ちゃんすごく可愛いよね。…それで、不死川さんのお隣は彼女?」
「だっ!!!オイ、テメェ…!!このことは絶対に宇髄には言うなよ!?」
不死川さんが凄い勢いでまきをさんに近づく。
いや、若干引いてるよまきをさん。
「えー…言わないよ?多分。天元に知られたら面倒なんでしょ?」
「多分じゃねェよっ!!絶対に黙っとけっ!!」
きっと宇髄さんってめちゃくちゃいじってくるんだろうな。だからあんなに慌ててるんだね、不死川さん。うん、面白い…陽奈子に教えちゃお~っと。
「ねぇ~さねみん!なんで内緒にしておくの?」
「な、なんでって……」
不死川さんが困ってるとまたお店にお客さんが……
「あれ、陽奈子!?早かったね!」
「皆さん、どうもお久しぶりです……綾ちゃん、それでこの状況は?」
だよね、その反応100点満点だよ陽奈子。
「それは…とりあえず後で説明するよ!もうすぐ閉店だから…」
そう言うと、3人も察したようでさっと買い物を済ませて一旦向かいのコーヒーショップで待ってて貰った。