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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第1章 出逢い



「俺はそんなに弱くはない!日頃から鍛えているから疲れ知らずだ!!だから駅まで共に行こう、君が迷子になってしまっては大変だからな。」

「(確かに迷いそうだよね…)すみません、よろしくお願いします」

そう言って頭を下げると満足げに煉獄さんは笑った

「では、これで失礼する!さぁ、行こう!」

「はい、お先に失礼します。お疲れさまでした!」

そう言ってお店を出た。

お店を出る頃には大分薄暗くなっていて、少し肌寒い。まだまだ朝晩は少しばかり冷える季節ではある

「(ちょっと寒いな)ホントにすみません、でもありがとうございます!真っ直ぐ家に帰れそうでよかっ…っぶ、くしゅん!!」

話の途中でくしゃみをしてしまった。
しかも可愛げのない汚いくしゃみをしてしまう。

「(は、恥ずかしい!)す、すみません、ちょっと肌寒いですねー!!あははー!!」

笑って誤魔化していると、ふわっと肩に何かがかけられた。

「俺ので悪いが風邪を引いてしまうよりマシだろう、汚れているが我慢してくれ。」

そういって、煉獄さんが着ていた作業着をかけてくれた。

「いやいや!悪いですって!汚れなんて気にしませんけど、煉獄さんが寒いんじゃないですか!?」

「いや、俺はこれでちょうどいい。それを着てると少しばかり暑く感じる」

そういって私が肩から取ろうとした作業着を押さえて「着ていなさい」と言った。

「すみません、重ね重ねありがとうございます」

お礼を言うと片手で作業着が落ちないよう、ひっぱって掛け直す。
すると、ふわっと煉獄さんの匂いだろうか、なんだか温かいお日様のような匂いがした。抱き締められてるみたい…


………っ!?私は何を考えてるの!!


「む?どうした?顔が赤いぞ?」

「な、なななんでもないですぅーっ!!」

「そうか?ならいいが。」

「は、はい!ところで煉獄さんはお家どの辺何ですか?(うん、誤魔化せた!)」

「俺は、この町に住んでいるぞ!ちょうどフラムの近くだな」

「へぇー、フラムの近くなんです………えっ!?逆方向じゃないですか!!わぁー、ホントに申し訳ないですー!!」

まさか近くに住んでいるとは…そんなことを思っていると、横からくつくつと笑い声が聞こえた。

「くっくくっ…君はコロコロと表情が変わるんだな、見ていて飽きない」


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