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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第7章 疼き *




もう少しと言うタイミングの良さだ。

一体誰か、いやこのまま無視し続ければ、快楽を獲られるだろうか…

そんなことを考えながらも、現実に引き戻されてしまえば大人しく電話に出るしかない。

と、着信先の名前に身体が震えた。


「陽奈子…!も、もしもしっ!?」

『あ、杏寿郎っ!ごめんね、返事出来なくて!今大丈夫かな?』

大丈夫ではないこの状況。
たった今電話の主を想いながら自慰に更けていたのだ。

「あ、いやっ、だ、大丈夫だっ!どうし、た?」

まだ放ってない熱のせいで声を出すのが辛い。

『んー?なんか電波悪いかな?おーい?』


寸前の所で"お預け"を食らった気分だったが、陽奈子の愛らしい声を聞くと、また自然と"雄"に手が行ってしまう。
頭ではわかっている。こんな状況で、続きをしようなどと…だが、身体が言うことを効かない。熱に煽られ止められないのだ。


くちっ、ぐちゅ、
「…っ、…ふっ…」

陽奈子に悟られないよう、ゆっくりと動かせば、また昇りつめてくる快楽。

『杏寿郎…?どしたの?具合悪いの!?』

「…ぃっ、や!だ、だい、じょうぶだっ、はっ、」

ぐちゅ、くちゅっ

悟られてしまいそうで、もうこれ以上はダメだと思った。

『でも、なんか変だよ?どした』

「…っ、すまない!またっ、後で…連絡するっ」

きっと最後まで言い終わらないうちに通話を切っただろう。だが、そんな単純なことでさえ今は考えられなかった。

ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちっ
「…はっ…俺は…何をっ…ぅっ、あぁっ!…出るっ」


どくん、どぴゅっ、ぴゅっ


陽奈子の着ていたTシャツにねっとりした白濁液を吐いた。



「…はっ、…はぁ、…はぁっ…」

欲望を放った後、ベッドに横たわり、肩で息をしながら冷静さを取り戻す。


「…はぁ、はぁ……俺は、…何をやっているんだ……これでは、…ただの変態ではないかっ……」


汚れていない片方の手で顔を覆い、自分でしたことに激しく後悔をした。


* * *
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