• テキストサイズ

し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第7章 疼き *



~夢主side~



朝目が覚めると、杏寿郎と目が合う。

「…っお、おはよ、う。起きてたの?」

「俺も今起きたところだ。」

そう言って優しくキスをしてくれた。



昨日は結局泊まることにして、二人で朝を迎えた。


杏寿郎はお仕事があるから、早めに出なくちゃねと昨日のうちに話しておいたので、布団から出て身支度を始めようとすると

ぎゅっ

後ろから抱き締められる。

「…陽奈子っ、その格好は…今この場で襲ってくれと言わんばかりだぞ?」

「え?」

そう言われて自分の姿を確認する。
急遽泊まることになったので、杏寿郎のTシャツを借りていた。
確か寝る前は何か履いていたはずなのに、今の私の下半身は下着のみ。Tシャツがぶかふがだから、下着がギリギリ見えるか見えないかくらいの丈だった。

「わ、わぁっ!!」

ことの重大さに気付いて慌てる。

「君はホントに無防備すぎだ、全く。朝から煽ってくれるな…」

「あ、煽ってなんか!」

杏寿郎の方へ向き直ると「離したくなくなる」と優しくキスをされた。

「ん…」



暫くキスに夢中になっていると、お互いはっとして時計を見る。

「よ、よもや!こんな時間になってしまった!」

「わぁ!大変!!ごめん、急がなきゃっ!!」

夢中になりすぎて、時間を忘れるとはこの事だなっと改めて思うのだった。




私は家に荷物をとりに戻り、杏寿郎は車で宇髄さんたちを迎えに行かなきゃだから、私達はおうちの前でお別れ。

「着いたら連絡するんだぞ?あ、いや、乗り継ぎなどその都度連絡してくれ、心配だ!」

「はーい。もう、子供じゃないんだから大丈夫だよっ」

そう言葉を交わし、軽く口づけた。



「気を付けてね!お仕事頑張って」

「ありがとう!陽奈子も楽しんで来るんだぞ!」


互いに行く方向が違うので、少し声を張りながら手を振り歩きだした。

/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp