第6章 結び *
その言葉のせいで、杏寿郎の抑えていた欲望にもう歯止めは効かなくなった
「陽奈子っ、君という人は本当にっ!可愛いことを言う…もう止めてやらないからな。君が煽りすぎるのが悪い」
そう言って再び組み敷くと、深く口付ける。
自身の服も脱ぎ、下着だけとなった杏寿郎のそこはもう破裂しそうに膨れ上がっている。
ベッドに横たわる陽奈子の身体中に再び口付ける。
杏寿郎は下着を脱ぎ捨てると、勢いよく天井に向かうように反り立った"雄"が露になった。
陽奈子は初めて見た杏寿郎の物に、恥ずかしいさと少しの恐怖とで視線を反らしてしまう。
「少し、待ってくれ…」
そう言うと杏寿郎は近くにあった小さめの引き出しから避妊具を取り出す。
「そ、それって…」
陽奈子が指を指し、それが何なのか言おうとすると
「か、勘違いしないでくれ!これは、もしもの時に備えて用意しておいたものだ!決して今日の為ではないからな!?」
と、少し強めに言ってくるので陽奈子は思わず笑ってしまった。
「ふふっ、はいはい。もしもの時、ね?」
「うむ。今、それがもしもの時なのだ!」
そう言って避妊具を箱から出して、自身の反り立つ"雄"につける。
が、初めてするのであまりうまく出来ないようで、時間が掛かってしまう。
「あの、杏寿郎、だいじょうぶ…?」
「う、うむ!大丈夫だ!」
少し気まずい雰囲気になったが、なんとか取り付けることができた。
お互いベッドに正座をするような形を取ると、頬を染めながらまた口付けを交わし、ベッドに倒れ込むように、陽奈子を組み敷く。
「後戻りは、できないぞ…?」
「…うん。杏寿郎となら、いいよ…」
そう確認し合うように言葉を交わすと、杏寿郎が脈を打つ"雄"の先端を陽奈子の入口にあてがう。
くちっ
音を立て、ゆっくりと腰を進めて行く。
「…っ!」
すると陽奈子の顔が痛みで歪む。
「すまないっ!痛いか?」
涙で少し潤んだ瞳で杏寿郎を見つめる陽奈子。
「…っ、だいじょ、ぶ。だから、きて…?」
両腕を広げて杏寿郎を受け入れるような仕草をする陽奈子に、もう何度目かの理性が崩された。