第6章 結び *
「きゃっ!!ぁ、ああっっ!!や、そこっ、きょっ…ちょ、と…待ってっ!」
咄嗟に陽奈子が杏寿郎の腕を押さえる。
「どうした、痛むか?」
陽奈子の喘ぐ姿に夢中になりすぎて、痛くしてしまったか?と心配そうに視線を合わす。
「…ぅんっ、…違うくて…そ、こっ、なんか変なの…」
「変?」
聞き返すと、横を向き恥ずかしそうに答える。
「…お腹の辺りが…きゅぅって、締め付けられる感じが…」
それを聞いた杏寿郎は目を見開いた
「よもやっ、陽奈子!それはきっと"Gスポット"と言う所ではないだろうか!?」
予め宇髄によって教え込まれた"知識"を思い出し、きちんと陽奈子を気持ちよくしてやれているっ、と嬉しくなる。
「じー、…すぽっ…と?」
それは何?と不思議そうに杏寿郎を見つめると、「大丈夫だ、そのまま力を抜いて感じてくれ」とまた奥のザラつく箇所を刺激する。
「ぁあっ!きょ、ろぉっ!!あ、ぁうっ!はぁああんっっ!!!」
陽奈子の"良いところ"を激しく攻め立てると、身体が弓のようにしなり、陽奈子の愛液が溢れ出している中が、きゅうきゅうと痙攣する。
杏寿郎の腕を掴みながら、陽奈子は初めての絶頂を迎えた。
「はぁっ…はぁっ…はっ…」
身体がビクビクと痙攣し、身体が鉛のように重くなる。
それを見た杏寿郎が「イカせてやることができてよかった」と、少し安心したような顔で陽奈子の頭を撫でる。
「…んっ、よく、わかんなかった、けど…気持ち、よかったよ?」
イったばかりで、声は切れ切れだが、杏寿郎にとってはとても嬉しい言葉だった。
「身体が辛いだろう?少し、休もう…」
そう言って飲み物を取りに行こうとする杏寿郎の手を陽奈子が引き留める。
「どうした?」
不意に掴まれた腕に視線をやりながら、不思議そうに陽奈子を見ると「杏寿郎が…まだ、気持ちよくなってない…でしょ?」と、煽るようなことを言う。