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し ん あ い【鬼滅の刃/煉獄/R18】

第5章 心通う



~夢主side~


杏寿郎に家まで送ってもらうと、別れ際がとても寂しく感じてしまう。

「…ありがと。家に着いたら連絡、してね?」

「うむ。ではまた…」

軽く触れる程度のキスをして、帰っていく姿を見えなくなるまで見送った。





次の日、出勤するとすぐに蜜璃ちゃんとしのぶちゃんから質問攻めに合う。

「陽奈子ちゃーん♡よかったねー!!どっちから!?どっちから告白したのー!?きゃー恥ずかしい!」

「もちろん、煉獄さんからでしょうか?そこは男性に言っていただかないと、ね?陽奈子さん?あ、そういえばあのあとはどこまで進んだのでしょう?ニコ」

二人の質問に顔が紅くなり、アワアワしてしまう。

「まぁ!顔が紅いと言うことは、そういうことでしょうか?ふふっ」

しのぶちゃんが何かを察したように、嬉しそうに笑う。

「も、もういいから!準備するよ、2人共!!」

誤魔化すように、2人にお店の準備をするように言った。





それから月日は流れ、私の誕生日が明日へとなったある日。



杏寿郎とはあれから週に1回はお互いに時間を作って会っていた。

会うたびに好きになっていく。



今日は杏寿郎と久しぶりのデート。


しのぶちゃんがまた気を使ってくれて今日と明日、二日間オフのシフトを組んでくれた。

ありがとう、しのぶちゃん!感謝してもしきれないよ…


そう思っていると杏寿郎が車で迎えに来てくれた。


「おはよ!杏寿郎、ありがとう!」

「おはよう!さて、行くとしようか!」


目的地は決まっていた。

私が行ってみたかった水族館。

子供の頃に1回行ったきりだったから、久しぶりに行ってみたかった。


「水族館なんていつ振りかなー?楽しみ!」

「俺も幼い頃に行ったきりだから、楽しみだ!」


そして水族館に着くと、杏寿郎が入場券を2枚買って戻ってくる。

「ほら、陽奈子の分だ!」

「ありがとう!」

「うむ、行こうか」

そう言って杏寿郎は手を差し出す。

その手に自分の手を重ね、私達は歩き出す。


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