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扉の向こう【ツイステ短編R18有り】

第7章 会う口実/エペル/甘




―――1ヶ月後―――


コンコンッ


『はーい!あ、エペルくん!』

エペル「おはよう、ちゃん」

『おはよう!』

エペル「ここに置いてもいい?」

『うん、ありがとう』

エペル「今日はこれも…」

『これ…りんごチップス!』

エペル「うん、食べたいって言ってたから」

『ありがとう…!大切に食べる!』

エペル「ふふっ。あれ、グリムくん、今日もいないの?」

『そう、エースたちと補習しに行ってる。授業中に寝てたのがバレて』

エペル「あはは……」

『あ、入って入って!ちょうど今作ってたとこなんだ!』

エペル「?」

談話室に入ると甘い香りが

エペル「いい香り…」

『うん、これ、アップルパイ』

エペル「ちゃんが作ったの?」

『そうだよ!お砂糖少なめだけどヴィル先輩怒るかな…』

エペル「ふふっ、内緒で食べよう……かな」

『うん、内緒ね!』

切り分けてテーブルへ運んだ

『わっ』

躓いて前に倒れる


ポスッ…


エペル「大丈夫?」

抱き締めるように助けてくれた

『あ、ありがとう…!』

意外と筋肉質で力強い腕に胸が高鳴った

エペル「…めごい…」

『え…?』

エペル「あ、ううん…… ちゃんは可愛いなあって…」

『!』

顔が熱を帯びていくのがわかる

『エ、エペルくんは……力持ちで…優しくて…か、かっこいいと思うよ…っ!』

エペル「…!耳までりんごみたいに真っ赤…だよ?」

『だって…恥ずかしいから……可愛いって言われて…嬉しくないわけないじゃん…』

エペル「ねえ…それって期待していいの…かな?」

は頷いた

エペル「そっか」

エペルはの頬を両手で包んで顔を持ち上げ、唇を合わせた

軽いリップ音と共に唇が離れる

『…心臓…破裂しそう…』

エペル「うん…僕も」

2人は顔を見合わせて微笑んだ



エペル「(会う口実にりんごを持ってきてたけど…もう口実に使わなくてもいい…かな?)」

『(少しでも一緒にいたくて…グリム追い出したりしてた………ありがとうグリム…これからも追い出すかもだけど……!)』



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