第1章 特別なお菓子/リドル/甘
『ふふっ、今日の調理実習で作ったケーキ……リドル先輩喜んでくれるかなあ……』
1時間前の調理実習でドライチェリーを使ったパウンドケーキを作った
『どこだろう……リドル先輩……』
トレイ「」
『あ、トレイ先輩。こんにちわ』
トレイ「どうした?こんなところで」
『リドル先輩を探してて……どこかで見ませんでしたか?』
トレイ「リドル?リドルとは会わなかったな…」
『そうですか…』
トレイ「何か用事だったか?」
『あ、大したことないんです!ありがとうございました!』
はペコリとお辞儀をしてリドルを探しに中庭へ入った
『あ、カリム先輩!』
カリム「!どうかしたか?」
『え、えーっと……カリム先輩こそ…そんなボロボロでどうしたんですか?』
カリム「いやあ、コイツと遊んでたらさ!」
隣りに居たのは魔法の絨毯
『絨毯くん!こんにちわ』
絨毯はの頬にスリスリとスリついてきた
カリム「こそどうしたんだ?」
『あ、そうだった。リドル先輩を見ませんでしたか?』
カリム「リドル?あーー……飛んでた時に購買部近くを歩いてた気がしたけど…」
『本当ですか!ありがとうございます!』
はお辞儀をして購買部へ向かった
『ここら辺かなあ……』
フロイド「あれえ?小エビちゃんじゃーん」
『フロイド先輩…!こんにちわ!』
フロイド「こんにちわあ。何してるの?こんなとこで」
『リドル先輩を探してて…』
フロイド「金魚ちゃん?見たような見てないような…」
『フロイド先輩はここで何を?』
フロイド「アズール言われておつかい」
『なるほど』
フロイド「何で金魚ちゃん探してんの~?」
『渡したい物があって』
フロイド「その紙袋の中身?」
『そうです。調理実習でケーキを作ったのであげたいなって…』
フロイド「へぇ~いいなあ~。俺には~?」
『え、あ、えーと…』
フロイド「ないの~?」
『す、すみません…』
フロイド「次はオレにも作ってよ~!」
『はい!次はフロイド先輩の分も用意します!』