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扉の向こう【ツイステ短編R18有り】

第4章 好きの意味/フロイド/甘




フロイド「小エビちゃ~ん♪」

『フロイド先輩…』

授業中、ランチタイム、放課後、モストロラウンジでのバイト……

最近ずっと側に寄ってくる

『どうしたんですか?』

フロイド「暇だから遊びに来た~♪」

『暇って……部活はどうしたんですか?』

フロイド「サボり~」

『ダメですよ、ちゃんと行かなきゃ』

フロイド「え~…ダメ?」

フロイドはしゃがんで上目遣いでを見る

『うっ……』

そう、私はこの顔に弱い

『こ、今回だけですよ……』

フロイド「小エビちゃんそれ前も言ってた~」

『わかっててやってますね!?』

フロイド「うん、上から見る小エビちゃんも好きだけど、下から見る照れてる小エビちゃんも好きだよ~」

『あ、ありがとうございます』

フロイド先輩は気まぐれだ

この「好き」もいつか変わるかもしれないから期待はしない

でも言われて嬉しくないわけはない

だって

『(好きなんだもんなあ…私……)』


フロイド「小エビちゃん?何考えてんの?」

『あ、いや、何でもないです』

フロイド「ねえねえ、今日は何するの?」

『図書館で本を読むつもりでした』

フロイド「ふーん……じゃあオレも付いてく~♪」

『…暇ですよ?たぶん』

フロイド「大丈夫~」

『?』


―――図書館―――


『これと…これ…これも……ん…届かない…』

フロイド「はい、これ?」

『あ、ありがとうございます…』

フロイド「こんなたくさん読むの~?」

『はい、元の世界に帰るヒントも探さなきゃいけませんし…』

フロイド「ふーん…」

席について本を開く

『………』

フロイド「………」

1冊読み終わり、また1冊

取ってきた本を全て読み終わった

『ふう……ヒントは無し…か…』

隣に目をやるとずっとを見つめるフロイドが

『すみません、集中しちゃって……暇でしたよね』

フロイド「んーん、小エビちゃんの横顔ずーっと見てたから楽しかったよ~♪」

『えっ』

フロイド「悩んだり~、眉間にシワ寄せたり~、面白かった~」

『あんまり見ないでください…恥ずかしいので…』

フロイド「そう?オレは好きだよ~?」

『…っ』

また、心臓がぎゅうってなる



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