第5章 嫉妬に溺れる【探鉱者】
×××
2人の関係を察した医師のエミリーはこう言った。
エ「おめでとう、素敵な時間を過ごしてね。」
『あ、ありがとうございます…』
笑顔で答えた。
それをノートンが恨めしそうに私のことを見つめているとも知らずに__
まだ私たちは付き合ってはいない。
明日、ちゃんと返事をしようと思ってる。
区切りを付けても大丈夫だって言ってくれたビクターが頼もしくて、甘えてしまう私はきっと受け入れるだろう。
今日の試合の反省を日記に書き、私はお風呂に向かった。
お風呂場ではウィラさんの惚気話で盛り上がっていた。
そう言えば、私まだウィラさんにおめでとうって言えてなかったな。
『ウィラさん。おめでとうございます、すっごくお似合いです!』
ウィ「あら、ルイスさんありがと」
ウィラさんの笑顔は誰だって惚れてしまいそうなほど美しかった。
自分も笑顔で返したあと、直ぐに洗ってお風呂場から出た。
自室に帰ろうとした時にビクターにあった。
『明日、ちゃんと返事するから待ってて欲しい。』
コクコクと頷くビクターに手を振って、自室の扉を開けた。