第5章 嫉妬に溺れる【探鉱者】
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昨日、そう意気込んでからもう3日も経った。
3日も経つと、現実がちゃんと見えてきて2人を素直に応援することに専念出来そうだった。
向こうから話しかけてくる事も無いし、私から話しかけることも無くなった。
この時間は最初は辛かった…でも今はむしろスッキリしている。
それに…私のことを好きだと言ってくれる人が居た。
それは…ポストマンのビクター・グランツ君だ。
彼は私がまだ未練を持っていることを分かってて、私と一緒に居てくれた。
彼から告白された時はもちろん断ろうとした。
でも、彼は知っていた。
私がキャンベルの事がまだ好きだということ。
ビクターはそれでも良いと、僕を利用してもらっても構わないと言っていた。
優しさに漬け込んだ。