第5章 嫉妬に溺れる【探鉱者】
そう言ってくれたキャンベルの顔は笑っていた。
きゅん、と胸が高鳴った。顔は熱くなってないよね!?
『そうだね…この失敗を次の試合に活かせるようにするよ。』
ノ「いい事だ。さて、僕は風呂に行ってくるよ。」
『了解!』
バタン、扉が閉まった。
あ〜〜ドキドキしすぎて死ぬかと思った!!
『…うぅ〜…どうしてあんなにかっこいいんだろ…』
机の下を向いた時、ふと気になるものがあった。
『……あれ、なんだろう…?』
そこに落ちていたのは口紅だった。
しかも使用済みだ。
『……誰のだろう…どうしてキャンベルの部屋に…』
悩みだしたら気になって仕方がない。
心がモヤモヤする……
でも、勝手に取るのは良くないのでそっと元の場所に戻して置いた。
今日は自分の部屋に帰ろう。