第4章 身体は口ほど素直 【墓守】
『…はい…?何言って…』
ア「身体が暑くて仕方ないんだろ?なら、楽にしてやる。」
事実だ、身体が暑くて今すぐにでも楽になりたい。
『はぁ…はぁ…遠慮しとくよ…』
頭がボーッとしてきたが、理性は拒否を忘れてはいない。
ア「…こっちが…無理だ…」
そう言って彼は私の両手を掴んだ。
『んぁ゛…!』
手を掴まれただけでこのザマで私の身体は敏感になっていた。
『んっ……なんで…!?』
掴まれた手が更に熱くなっていく、薄暗い教会の中_彼のキレイな赤い赤い瞳が妖しく艶めいている。
ジリジリと後ろに下がっていく私とジリジリ迫ってくる彼。
睨み合いが繰り出されるが、私の負けだ。
トンっと教会内の真ん中にある祭壇に背中が当たってしまった。
横から素早く逃げようとするが、両サイドから彼の手が出てきて私の動きを完全に封鎖する。
『ちょ…やめっ…!』