第3章 好奇心は時には狼を見せる 【囚人】
彼が狼のような顔をしていたのを見た私はあまりのかっこよさに、気が緩んで力が抜けてしまった。
その瞬間をルカは見逃していなかった。
普段ならもっときっちりした服を着ていたはずだが、今日はゲームもなくラフな格好でも大丈夫だろという私の考えがまさかここで後悔することになるとは思って無かった。
ワイシャツとズボンだけじゃ、直ぐに脱がされてしまう。
確かに盛ったのは私だが、向こうは好きでもない人にこんな感情を向けてて辛くないのかな…
ル「考え事は許さないよ。」
そうルカの声が聞こえた後に、気づいた。
あっという間に服を脱がされていて、下着だけの状態になっていた。
『っっ……いつの間に…!』
彼の手が私の背中を通り、ブラのホックに手をかけた。
『ちょっ…!ま、、って!』
ル「待たない。君がこうさせたんだ、責任は取ってもらうよ。」
彼は器用に片手でホックを外した。すっと胸の締めつけが無くなって焦りだした。
彼の手を止めようと抵抗しようとしたけど、叶わない。
彼の細い身体の何処からこんな強い力が湧いているんだろう。
あぁ…やっぱりルカは男の子なんだな…