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裏夢短編集 【第五人格】

第3章 好奇心は時には狼を見せる 【囚人】



×××

さて、私がメモを残し部屋に戻ってから軽く3時間は越えたと思う。

ルカは起きて、あのケーキを食べたのかな…紅茶も飲んだのかな…

気になりだした私はルカの部屋に向かった。

ルカの部屋の前まで来た私、その時の時間は15時半ぐらいだった。

部屋の鍵は相変わらず開いており、ノックせずにこっそり部屋を覗いた。

そこにはベットで眠るルカの姿が目に入った。

あれ?まだ寝てるのかな…

私は部屋の中に入り足音を立てずに、ケーキを置いたはずの机まで向かった。

確かにケーキは無かった。
飲み物も無くなっていた。

僅かにメモが握りしめられた後がありくしゃくしゃになっていた。

チラッとルカの方を見ると普通に眠っているように見える。

『……ルカ……?』

そう耳元で囁いた時、扉の閉まる音が聞こえた。

『えっ…?』

扉が閉まるだけだったら良かったが、鍵まで閉まる音が聞こえた。

私は慌ててルカの部屋から出ようとしたが、内側から鍵をかけてるはずなのに鍵の場所が見当たらず、開かない。

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