第9章 ヒステリックナイト【納棺師】
『私は気に入られたくないので、拒否します。』
イ「…?拒否権なんて無いですよ?もう既に貴方は僕の所有物になったんですから。」
この人は何を言ってるんだろう。
イ「あなたの首筋には、僕の所有物«マーキング»をつけておきました。」
イ「この印は、どちらかの命が尽きるまで消えることも無く、他の吸血鬼を寄せつけないんですよ。」
『他の吸血鬼…?』
イ「この荘園には僕だけじゃないんですよ」
更に衝撃を受けた。
『…他にも吸血鬼が…』
イ「よく貴方は無事でしたね、噛まれた後も全くない僕が初めてです。」
夜はよく外に居たからだろう。
イ「所で、ルイスさん……そろそろ身体が熱くなってきません?」
言われてみれば少し熱い。
その時、首筋を触られた瞬間
『あ゛ッ!?』
いきなり身体がビクッと跳ねた。