第9章 ヒステリックナイト【納棺師】
イ「…ルイスさん。僕言ってないことがあるんですけどご飯はちゃんと食べましたよ。」
……そんなはずがない。
『嘘だ。』
イ「嘘じゃないです…本当に全部食べました。」
『……じゃあ、どうして貴方は眠っていないの?』
イ「それは…今からよ〜く…分からせてあげます。」
ポイッとベットに投げ捨てられた。
『…ッ…ちょっ…』
素早く退こうとした私の上に覆い被さるように乗ってきた納棺師。
この状況は少しまずい。
仮に納棺師の手下には自分のことを殺そうとしてきた相手だから、何をするか分からない。
両手首を掴まれて、足の間には納棺師の足が挟み込まれて完全に逃げられない状況を作り出された。
『ッ……離してください。』
あくまでも冷静に止めに入る。
イ「僕のこと殺そうとしている相手を簡単に離すと思いですか?」
その通りだった。