第9章 ヒステリックナイト【納棺師】
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たまたま今日の試合で同じチームに納棺師が居た。
見た感じは透き通った銀の糸のような髪の毛に、大きな瞳にカールでもしてるのかと疑うほどの睫毛…マスク越しでも分かるほどの美形だ。
試合中に彼が1度、私の元へ来たのは何故か疑問に思っていたが…納棺する為に顔を覚えなくてはいけないのか…
それでも彼の能力は便利だと思う。
地下に吊られてしまっても納棺さえしてれば地下吊りなんて意味が無くなる。
そう考えると強い。
____だからこそ、殺りがいがある。
決行日は明日だ。
まずは明日の調理担当は私だ。
皆にはぐっすり眠ってもらわないと困る。
ご飯に睡眠薬を混ぜて…納棺師は確か皆とは食べなかったはずだ。
尚更、いい状況に持って行ける。