第9章 ヒステリックナイト【納棺師】
少しだけワクワクしていた。
試合が終わり、いつの間にか夜になっていた。
試合の作戦よりも暗殺の計画で頭がいっぱいいっぱいだった。
そんな時、事件は起こった。
それは庭師のエマ・ウッズの悲鳴からだった。
エマさんの怯えた顔は今でも忘れないほど、死ぬことを認められない反逆者とよく似ていたから。
何事かと思えば、エマさんの服が少し乱れていて、肩だけ見えていた。
そこには誰かが噛んだ後…小さい穴が横並びに2つ並んでいた。
特徴的な傷跡だった。
「や……やっぱりこの荘園には吸血鬼が居るんだよ!!」
そう言ったのは空軍のマーサ・べハムフィールだ。
マ「私にもその傷跡があったんだ…なんで忘れていたんだろう。」
どうやら噛まれたことを覚えていな様子だった。