第3章 好奇心は時には狼を見せる 【囚人】
『それはね、一緒に食べようと思ってね!』
私は満面の笑みで彼に言った。
ル「なるほど…つまり私に会いたかったんだね?」
彼は意地悪な笑顔で私にそう確信したかのように聞いてきた。
『んふふ、それは秘密で!』
ル「ハハッ、それは随分と素敵な秘密だ。」
ルカは笑っていた。
さて、そろそろ計画に移るとしようかな…
お互い食べ終わったのを見ると、ルカに言った。
『今からデザート作ってこようと思うんだけど、何がいい?』
ル「本当かい?ちょうど糖分を欲してた所だったんだ。そうだね……ガトーショコラとかどうだい?」
『うん、それでも大丈夫だよ。作り方は簡単だから、今から2時間くらいかかると思うから出来たら部屋にまた来るね!』
ル「そうして貰えるとありがたいよ。」
そう言って私は部屋を出た。