第3章 好奇心は時には狼を見せる 【囚人】
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ルカの部屋の前まで来た私はコンコンとノックをした。
もちろん作業に没頭中のルカはこんな音では気づかないのは分かっていたが、一応ノックはしておいた。
何も声が聞こえないのをいいことに私は勢いよく扉を開けた。
それでもルカは気づかない。
『ルカ!!!作業一旦中止!!』
そうルカの耳元で叫んで作業していた手を掴んで笑顔を向けた。
ル「っ!!あぁ、ルイス君か……すまないね…」
その驚いた顔も素敵です。
『いいんだよ!今日は私たち試合ない日だから、敢えてこんな時間にご飯持ってきたよ。』
ル「ありがとう。また抜いてしまうところだったよ。」
ハハッと笑ったルカの笑顔が可愛すぎて、私の胸がキュンキュン疼いていた。
『ルカはどっちがいい?おにぎりかサンドイッチ。』
ル「ん…じゃあ、サンドイッチを貰ってもいいかい?」
『もちろん、どーぞ。』
ル「わざわざすまないね…疑問に思ったんだが、どうしておにぎりとサンドイッチの両方があるんだい?」
そう聞いてきたルカの可愛いさは言葉で表せないほどやばかった。