第9章 ヒステリックナイト【納棺師】
『初めまして、私はキラーと申します。』
ウ「初めまして、私はウィラよ。貴方に依頼があるの。」
その目に光は宿っていない。
『なんなりとお申し付けください。』
ウ「エウリュディケ荘園という所にいる納棺師イソップ・カールの始末をお願いしたいの。」
納棺師……そういえば1ヶ月前、荘園に来てから一切話すことは無かったな。
『かしこまりました。』
ウ「理由なんて気にならないと思うけど、少しだけ聞いてちょうだい。」
正直めちゃくちゃ気になる。
ウ「私の大事な恋人を奪われたの。彼の感覚は狂ってる。」
ウ「私の彼があいつによって納棺されること自体がもう嫌で…1番は私の大事な双子の子を奪ったこと。」
ただ業務をこなすことだけを目的としてきた私にその感情は分からない…分かるはずもない。