第9章 ヒステリックナイト【納棺師】
自室に戻ってから依頼が来た為、ご飯を食べずに荘園を抜け出してきた。
暗い森の中で、依頼人と待ち合わをする。
依頼人がランプを揺らしながら森の奥からやってくる。
灯火はゆらゆらと揺れながら辺りを照らしていく。
そこにやってきたのは…
『っ!!』
なんと同じ荘園に居る調香師のウィラ・ナイエルさんだった。
当然、向こうは私の姿なんて分からないが私はウィラの容姿をハッキリ目にしている。
まさか、依頼人が同じ荘園に居る人から依頼が来るとは思ってもいなかった。
でも、この場では同じ荘園に居る事なんて関係ない。
『君が依頼人さんですね。』
ウ「えぇ、そうよ。」
ウィラの衣装は白く体のシルエットがハッキリ出るタイトワンピースだった。
やけに豪華な衣装で彼女は私に本来しては行けない事を依頼するんだ。