第9章 ヒステリックナイト【納棺師】
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今日のゲームは本当に最悪だった。
いくら体が丈夫だからってゲートから脱出できるまでハンターから肉壁をしてくれた愚かな人が居た。
傭兵のナワーブ・サベダーだ。
私なんかを肉壁した所で勝利は見えていた。
私の5台分チェイスが晴れやかに輝けたのは嬉しい。
このままハンターと戯れて3人が逃げられる状態にしたのに、傭兵からの信号でそのままゲートに走れ!と発信された。
たまたま近くの場所でチェイスしていたし、ハッチは反対側だったので一応ゲートに向かって走ってみた。
そこからは分かりきったように傭兵がゲートから出てきて、私の後ろに盾になるように走っていた。
その傭兵の肉壁のおかげで4逃げに成功する事が出来た。
私は特に文句も言わずに、
『ありがと。』
そう一言告げて自室に戻った