第3章 好奇心は時には狼を見せる 【囚人】
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目が覚めて時計を確認すると朝の5時半だった。
いい目覚めと計画を進めるために私は朝から朝食の当番だったためホールに向かった。
キッチンに行くと、今日の料理担当のうち、もう1人の祭司 フィオナ・ジルマンさんだった。
フィオナさんは料理が得意らしく、淡々とこなしていて私にも優しく教えてくれた。
そしてテーブルに並べ終わったあと、時計は6時30分過ぎを指していた。
こんだけの人数分を作るとなると、時間はかかるもんだしね!
フィ「さぁ、準備出来たから皆を起こしてもらえるかな?」
ル「はーい!」
何人かは既に起きている人も居たため、呼ぶこと自体はそんなにかからなかった。
一人一人部屋を周り扉をノックして、朝ごはんと大きい声で女子の部屋を周り終わったあと、男子の棟へと向かった。
何人かは返事はするものの現れずに、仕方ないので部屋の前まで持って行きますねーと言って諦めた。
そしてわざと私はルカの部屋には寄らずにいた。