第4章 3
もう、色々ありすぎて疲れた。
ひとまず、父が用意をしてくれていた晩御飯を電子レンジで温めて食べる。
色々思うところはあるが、考えないことにして、食べながら寝るまでの予定を立てる。
ゆっくりとお風呂に入る。
少しだけ勉強をする。
何がなんでも早く寝る。
予定が決まったところで、ご飯を食べ終え、後片付けをし、お風呂に向かう。
「はぁー お風呂気持ちいいー」
落ち着いたところで、今日の出来事を思い出す。
忘れたかったこともしっかり覚えていた。
夢かもしれないなんて可愛いことは思ってない。
記憶を整理整頓しよう!
「私の名前は 入野 鈴 」
「高校2年生 17歳」
「今日雨の中帰っていたら、殺人現場に遭遇して犯人を見てしまった。あっ傘も置いてきた。」
「そして、父さんは一年以上海外へ行くことになって、さっき出ていった。」
一日の後半でこんなに濃厚な出来事があることもそうそうないだ…ろ……
「あっ!!」
「傘置いてきたらダメじゃん!!」
ダメじゃん…
どうしよう。これってヤバイよね…
警察があの殺人現場に来てあの傘が置いてたら私疑われるよね?!
指紋とかあるだろうし…
アリバイ?とかもないし…
どうすれば良いのかも分からなくて、ひとまず急いでお風呂から上がった。