第7章 6
えっーと
どこにあったかな?
着てない大きいTシャツあったはずなんだけどなぁー
ありそうな所をガサガサと探していく。
これでも無いし…
こっちでも無いし…
…あった!!
サイズはいけそうだな。けど色が…自分でも忘れていたけど、蛍光色のピンク色だった。
まぁ、今着てもらうだけだしいいかと思うことにした。
あとはズボンだ。父さんの部屋から探すか。
ズボンはすぐに見つかった。新品のスウェットを用意した。スウェットと一緒に新品の下着もあったから一応用意しておく。
お風呂場の前に着くと、シャワーの音が響いていた。
コンコン
「すみません。着替ここに置いておきますね。」
「あっ!一応全て新品なのできれいなはずです。」
たったこれだけの事を言うだけなのにとても緊張してしまい、妙に改まってしまった。
「…ありがとう。」
そう返事が帰ってきてホッとする。
「じゃあ、ゆっくり入ってくださいね!」
そう言って私は逃げるようにお風呂場から出ていった。
というかこの人これからどうするんだろ?泊まっていくなか?
変なことが目的だと思っていたけど、今の所そんな素振りもないし…
名前とかも聞いてみたいけど、人を殺した人なんだよね…
なんだかそう思うと、今何もあのひとに対して怖さとか感じない自分が怖くなってくる。
一先ず、出て来るまでお茶でも作って飲もう!
夜も随分遅くなったせいか、それとも温かいお茶を飲んだせいか、うとうとし始めた。
だめだ!お客さんも来てるんだしまだ寝ちゃだめ!
そう思いはするが、眠気に抵抗で来たのは一瞬だけだった。