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【twst】ルーク成り代わりは自由に生きたい

第6章 人生の核


「何を恥ずかしがるんだい?とても上手く出来ているじゃないか」

「こ、これは普通の漫画じゃないと言うか……その……」

「????」

「い、いや、ルーク氏はそのままでいて……」

な、なんかごめん……?漫画にも種類とかあるのかな……?
少女漫画や少年漫画などのジャンルがあるのはわかるけど普通じゃない漫画って何……?
同じ机の上にはノート型パソコンが置かれていて、画面にはびっしり文字が映し出されている。

「おや……この画面に映っているのは小説かい?多才なのだねキミは!実にトレビアン!」

「うわぁぁああぁあ!!!!!それも駄目!!!!!」

バターン!と乱暴にノートパソコンを畳まれた。
そんなに恥ずかしがる必要ないでしょうが……作品って誰かに見てもらわなきゃ価値ないんだぞ。

「どんな小説を書いているんだい?私もよく本を読むから出来たら見せておくれ」

「い、い、いや……これは、しゅ、趣味程度のものでして……人に見せる物では……」

「作品という物は誰かに見せて初めて価値がある物へ変わるんだよ。誰だって最初は上手くいかないものさ。恥ずかしがる必要はないよ」

「そ、そういう意味ではなくて………二次だから元ネタ知らないとつまらないと思うし……知ってたとしてもルーク氏にはまだ早い気がするんで……ごめん」

二時?とっくにお昼の時間は過ぎてるけど?
それに私にまだ早いってどういうこと?同い年よね?

「あ、あのルーク氏……ゲームはもういいから帰ってもらっていい……?拙者みたいな陰気オタク野郎と話しててもつまらないでしょ」

「そんなことないさ。私達はまだお互いを知らないだけだよ。少なくとも私はつまらないなんて思ってないさ」

やっべぇ。距離を縮めるつもりがさらに広がって溝まで出来てしまった……。
なんなんだこの子は。鉄壁ガードすぎないか?今までの手法がまるで通じない。
自分のことをオタクと言っていたし、ゲーム好きなところからゲーマーと呼ばれるものなんだろう。
うーーーーん……私ゲームなんて滅多にやらないからなぁ……唯一やったゲームが王國心。しかも前世。
これは私の勉強不足だ。オタク文化はてんでダメ。全くといって知識がない。

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