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【twst】ルーク成り代わりは自由に生きたい

第6章 人生の核


購買部でユキによく似たアイドルのプロマイドを見つけた。
サムさんの話によると、人気急上昇中のアイドル兼俳優、ネージュ•リュバンシェというらしい。
ユキは女の子だけどボーイッシュな見た目で中身もなかなかの男前だった。
最初は目を疑った。まるでユキの生き写しのようだったから。

「ユキ……ではないようだけど、ここまで瓜二つだと気味が悪いね」

試しに一枚だけプロマイドを買ってみた。
外見はよく似てるけど、中身はどうだろうか?確かヴィルとよく共演してると聞いたことがある。試しに観てみようか。案外ハマるかもしれない。
あとは買うつもりはなかったけど、新作のアクションゲームを買ってみた。最後のひとつだったらしいそれは前作が大ヒットしたもので、私もタイトルだけは知っていた。
と言っても、ハードがないのでネットで注文しておこう。

「あっ……あの!ルーク•ハントさん!!」

「うん?」

購買部を出たところでいきなりフルネームで呼ばれて立ち止まると、小さな男の子が慌てた様子でやって来た。ていうか、この子浮いてるんだけど??

「いきなりでごめんなさい!そのゲーム譲ってもらえませんか?兄さんが楽しみにしてたゲームなんだ……。もちろんお金は払います!」

見た目は小学生くらいなんだけど、この学園の生徒なのかな?というかロボット?だよねこの子。
一体誰が作ったんだろう?

「失礼だけど、キミのお兄さんというのは?」

「イデア•シュラウドっていいます!僕は弟のオルトです!」

あ、イデアくん!?同級生だけど一度も会ったことないんだよね。
確か魔法工学では右に出る者がいないくらい優秀だって聞いたことがある。
ほほぉ……これは直接彼に会わねばなるまい。

「わかった、いいよ。このゲームを譲ろう。ただし、キミのお兄さんに会わせてくれるかい?」

「えっ兄さんに?別にいいけど……」

不思議そうなオルトくんを横目に、心の中でガッツポーズをする。
イデアくんの噂はかねがね伺っていたけど、彼ってば授業はリモート参加だし、クラスも違うしで会う機会なかったんだよね。
どんな人なんだろ?楽しみ〜!

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